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内定者×社員 フリートーク

マーケティングリサーチの第一線で活躍する中堅社員に、内定者が率直な疑問や不安をぶつけた60分のフリートーク。「コンサルティングとはどんな仕事?」「仕事上でぶつかる壁とは?」「辞めたくなったことは?」「プロフェッショナルとは何?」etc.…、鋭い質問に社員が本音で答えます。

※2016年2月実施。

K.T
当初政府系機関や商社などに興味があったものの、事業のグローバル性とヘルスケアの社会貢献性に惹かれMCIへの入社を決意。

「調査の企画・設計~クライアントへの提案」まで一貫して担当するから早く成長できる


K.T新卒入社の新人はマーケティングリサーチ部門に配属されると聞きましたが、どのような仕事を担当し、どういう風に成長することができるのでしょうか?

R.I営業する人、企画する人、リサーチ・集計する人という風に責任範囲を分ける会社が多い中、MCIはクライアントと打合せをし、課題を把握している者が自ら分析・提案まで一貫して行うのが基本方針。だから一人で仕事を完遂できる能力は他社より早く身につくし、自分が果たすべき責任を若いうちから深く認識できるようになります。また、仕事を通じていろんな人にヒアリングする機会が多いので、コミュニケーション能力は確実に向上します。

K.T仕事の流れとしては、クライアントである製薬企業から依頼が来て仕事が始まるという形が一般的だと理解していますが…。

R.I基本的にはそうです。医薬品のライフサイクル上、何らかのリサーチが必要になるタイミングで声がかかることが多いですね。クライアントがどんな課題を持ち、最終的にリサーチ結果をどう使いたいのかを正確にヒアリングする必要があるので、最初のやりとりがとても重要です。

K.TそもそもMCIがクライアントに提供する「リサーチを活用したコンサルティング」とはどのような仕事なのでしょう?就職活動をしていた時も正直わかりにくくて。

T.U私も若い頃、「リサーチを活用したコンサルティングって何だろう?」とずっと考えながら働いていました。考えた結果、気付きであれ知見であれ、クライアントが成功するためにリサーチという手段を通じて価値を提供することだと気づきました。「私はコンサルタントです」と偉そうにしていても、「この人は結局何も提案してこないな」「こちらが求めることを分かってないな」と思われたら、さぁーっとよそへ行かれてしまう。だからリサーチという手段を武器にして、「クライアントが成功するために何が必要で、何をすべきか」を常に考え続ける姿勢が大事。

R.I話を聞く相手はクライアントやドクター、患者さん等様々ですが、思ったことを上手に話せる人ばかりではなく、求める答えが的確に出てくることの方が少ない。そういう意味では「聞く力」が本当に大切です。もともと私は人見知りだったのですが、仕事を通じて相当鍛えられたし、人に対して自分を開くことで良い情報や言葉がたくさん得られるので、そういう点ではこの仕事に就いて良かったと思っています。

K.Tコンサルタントのイメージから、上手く話す能力が求められるのかと思っていましたが、聞く力の方が大切なんですね。

T.U端的に言うと、「人の話を聞き、理解して、最終的にロジカルな分析や提案にまとめて伝える」のが私たちの仕事。聞く能力がないと、本当に欲しい情報が手に入らない。相手は主にクライアントやドクターが多いですが、テーマによって、聞く対象も、こちらが理解すべき事柄も大きく変わってきます。仕事を始めたばかりの頃は何の知識もなく、相手がどんな人かも分からない場面がほとんどだったので、とても不安で、難しかったです。

「できない自分を認めること」が一つの壁だった


K.T薬学とか化学系の専門知識は、入社前から高いレベルを求められるのでしょうか?

T.U入社前から高いレベルでなくてもかまいません。入社後勉強して身につけることができるから。ただ正直なところ、薬学に関する専門知識はクライアントの方が詳しいです。そんな専門知識を持つ彼らが我々に求めるのは、リサーチに関する見識やマーケティングに関するアドバイスなので、その分野で価値を出すことが求められます。求められる価値を出すには、プロジェクトを通じ、クライアントやドクター、患者さん等に意見を求めるのですが、どんな価値観や考え方を持つのか分からない相手から話を聞くことの方が、知識を身につけるよりも大変。最初はすごく緊張したし、慣れるまで時間がかかりました。

K.T一人前というか、普通に仕事を動かせるようになるまでどれくらいかかるものでしょうか?

T.U人によるとは思うけど、自分の意志と責任でリサーチというサービスを提供できる状態になるのは3年後くらい。そして5年後には、クライアントのニーズに応じてある程度臨機応変に対応したり、それまでの知識と経験をカスタマイズして、自分なりの提案ができるようになると思います。人によっては壁に突き当たって、1年2年でそれをクリアする人もいれば、3年以上かかる人もいる。ただ会社としては、入社3年目には一人でサービスを一貫して提供できるところまで成長してほしいです。

K.T最初にぶつかる壁って、どんな感じかイメージが湧かないです。

T.U僕の場合、3年目までが一番苦労したかも。何をやっても先輩・上司から文句を言われ、何を提出しても「何でこんなの作ったの?」「意味あるの?」「使えないよ」って。だから若いうちはこんな自分にも手伝えることがないかなと、社内で仕事を探してました。その頃が一番の壁だったかな。そして「どうやれば自分の存在価値を出せるのか」と考え始めたのもその頃。そこからは自分自身のマーケティングを考え、何人もいる同期の中で「あいつより自分はここが得意だからこの仕事をもらおう」という感じで社内営業をかけ、自分の仕事を広げていきました。

R.IT.Uさんは、自分の置かれた状況を正確に認識するタイミングが早かったのでしょうね。私はまず、「できない自分を認めること」が一つの壁でした。

T.U良いこと言うね(笑)

R.I本当にそれがすごく辛かったんです。大学までは勉強にせよ何にせよ比較的順調だったのに、入社してみると「私って全然できないぞ」って。でもこれが自分の今の状況だと認めることができず、認めるまでに時間がかかったし、その間はすごく辛かった。でもそれを一回認めて、「現状はこうで、理想としてはこうなりたい、だったらこうしよう」って前向きに考えられるようになった時、ようやく壁が崩れたというか、そこから一歩が始まったのかなと思います。だから皆さんも入社後壁に突き当たったら、素直に「今の状況はこうなんだ」と認識することが、成長への早道だと思います。

停滞期があって初めて飛躍的な成長=ブレークスルーにつながる


K.T辛くて「辞めたい!」って思ったことはありますか?

T.U一杯ありますよ(笑)。まだ社会に出て1、2年なのに、自分で仮説を立ててクライアントに何かを提案するって、プレッシャーがかかるからね。準備している間はずっと怖くて、何を提案すればいいのか悩んでしまうし…。その分、上手くいった時はものすごく楽しい。同期や先輩にも随分支えてもらったけど。

R.I医薬という社会的責任のある分野で、「もしこのデータが間違っていたり、これを提供したことで何か失敗したらどうしよう?」とか、責任感をすごく感じる場面が多い。これって私たちの仕事の大きなやりがいでもあり、新人にとっては少しプレッシャーのかかるところかも知れません。

K.Tそのプレッシャーに耐えられるか、また自分が3年から5年で成長できるのかが心配です。

T.UPCの操作などテクニカルなスキルの習得とは違って、仕事上の成長曲線はスムーズな右肩上がりではなく、長い停滞期を挟んだ階段状なんです。しばらく平坦で伸び悩んでいるかと思うと、どこかでグッと高みに上って、またしばらく平坦になる、その繰り返し。自分自身でも「ここ2年くらい全然変わらないなぁ」と思っていたら、突然ポンっと伸びたりする。成長した瞬間って自分でも気づくんです。「ああ、こうすればいいんだな」って。それを「ブレークスルー」といいますが、停滞期に入っても必ずどこかでブレークスルーはするし、逆に言うと停滞期がなければ絶対にブレークスルーしない。

K.T停滞期が来たなと思ったら、逆に「ブレークスルーが近いかも」って思えばいいんですね。そう考えると気が楽になります。でも最初の3〜5年間を支えたモチベーションは何だったのでしょう?

T.U最初の頃は、人に負けたくないというプライドでしたね。私は大学院からの入社で社会経験が遅れているので、「早く一人前になりたい」という気持ちが強く、入社3年目まではほとんど仕事に没頭していました。

K.Tまさに仕事一筋、という生活だったんですね。

T.Uもちろん飲み会へ行ったり、旅行したり、オフは普通に過ごしていましたよ。でも基本的に仕事が趣味で、社外のセミナーに参加しては仮想のライバルを作り、徹夜仕事の時なんかは「今もきっと、自分より働いているヤツがいるはずだ」と、勝手にそいつに負けたくないと思ってがんばる、みたいなことをやってましたね。自分が何も提供できない状態で人に会うと、相手からもらうばかりになってしまう。だから自分が「何かをできる」という自信を持つまでは、意識的にいろんなことを我慢してた。

R.I私も自分が「できない」という認識が強く、「早くできるようになりたい」という気持ちが強かったから、最初の5年程は仕事一筋でした。ただブレークスルーを経験した後に、自分のやりたいことを見つめ直したところ、人の話を聞いたり、「この人は今何を思っているのか?」と考えたりするのがすごく好きだと気づいたから、じゃあそれを仕事にしたいって思い立ったんです。当時のMCIは、アンケートのデータを数値化して分析する「定量調査」がメインでしたが、インタビューを活用した「定性調査」にチャレンジしたいと会社にアピールしたところ、徐々に自分に向いた仕事が増えてきました。そうやって自分自身でモチベーションを高めていった感じですね。

「素直なスポンジ」になれば、いずれ新しい価値を生み出せる


K.T今日いろいろとお話を伺って、少し安心した部分と、「自分にもできるのかな」という不安とが入り混じった気持ちです。

R.Iそもそも新人に、先輩と同じレベルの仕事を求めるなんてあり得ないし、それ程簡単にできる仕事なら、もっと多くの競合が市場に参入してレッドオーシャンになっているはず。今でも「ヘルスケア業界に特化したコンサルティング」というMCIの特徴が評価されているのは、その独自性に見合うノウハウがあるからだと思うんです。だからK.Tさんを含めてこれから入る若い人たちには、「素直に吸収する力」を発揮してほしいですね。もちろん、学生時代に磨いたリーダーシップや精神力には大いに期待しています。

K.Tスポンジのようなイメージですね。

T.Uそう。「何でこんなことを言われるんだろう?」と思う場面もあるだろうけど、まずは全てを吸収することを意識して、1年間過ごしてみてほしい。「私には違う方法がある」と拒んでいたら何も身につかないから。先輩が時間を費やして得たものを、スポンジみたいに素直に吸収して、いずれ自分なりのやり方を出していけばいい。新しい価値はそうやって生み出されるものだから。

K.T今でもお二人は仕事一筋の毎日ですか?

R.Iブレークスルーがあってからは、少しフラットに自分の状態を見られるようになったのと、経験を積んで少しは仕事が上手く進められるようになってきたので、ここ数年はアフリカンダンスやラテンダンス、アフリカの弦楽器を習ったりして、いろんなことにチャレンジしています。平日でも行きたいライブがあったら、「すみませんがこの日は…」と予定を入れちゃいます。リフレッシュしないと仕事にも集中できませんからね。あとは登山とか。最近はロードバイクも始めました。

T.U僕も3年目が過ぎて少し自分が見えてきた頃から、他の業界の友達とサッカーをやったり、旅行に行ったりするようになりました。2年前に結婚したので、最近は奥さんと食事に行ったり水泳したり、ゴルフをしてみたり。土日のうちの1日は本を読んで勉強したりといった感じです。

K.T最後に、お二人の「プロフェッショナル観」をお聞かせいただけるでしょうか?

T.U最後にビシッと決めたいね。でも難しいなあ(笑)。

R.Iアマチュアとの違いで考えると、「自分がやれることをしっかり認識した上で、クライアントに対して価値を生み出せる人」がプロフェッショナルだと私は思っています。対価をいただいて仕事をする以上、しっかりと責任を果たさなきゃいけないので、それが確実にできる人だけがプロフェッショナルと呼べるんだと思います。

T.U私が考えるプロフェッショナルの定義は、「最後まで努力し続けられる人」です。努力の方向やレベル感は人によって違うけど、課題に対して最後まで努力と工夫を続け、他者の助けを借りてでもベストを尽くして何かを生み出そうとする人は、プロフェッショナルだという気がします。そういうマインドを持つ人となら一緒に働いても楽しいし、期待もできるし、若手なら育ててやろうという気持ちになれるからね。

K.Tありがとうございました!

[トーク後の感想]


K.T:聞きたいと思っていたことに対して丁寧に、また真意を汲み取って的確にお答えいただき、先輩社員の能力の高さと人柄がよく分かりました。自分自身が目指したい目標を持つこともできたのも収穫でした。